インフルエンザだった娘が一週間ぶりに登園して久々に静かな朝です。インフルエンザと言ってもすぐに解熱してめちゃくちゃ元気だったのでエネルギーを吸い取られました…。
さて『パパがサーカスと行っちゃった』。
タイトルのまんま、パパがサーカスと行っちゃうお話しです。
ある朝、こども達は超絶ハイテンションなパパにたたき起こされます。町にサーカスがやってきたから見に行くぞ!というのです。大興奮のパパとは裏腹に、こどもたちはまたか、と言った感じできわめてクールです。きっとこのパパは普段から夢中になると猛突進するタイプに違いありません。行かないと言っても無駄と知っている家族(妻と息子と娘)は一緒にサーカスに向かいますが観客席はガラガラだし出し物もパパがいうほど面白いとは思えません。
サーカス終了後、こども達を車に待たせ、ママとパパは口論をはじめます。そしてついに車にはママだけが戻ってきました。ママは一言「パパがサーカスと行っちゃた!」‼︎
サーカスと行っちゃっても、パパは世界中から手紙をくれます。手紙には会えなくてさみしいと必ず書いてあるのでした。
さて時がたち、パパはついに立派な立派なサーカスの人になって帰ってきました!口から炎を出しトラをあやつりナイフ投げだって完璧です。家族は感激、大絶賛。そしてパパはもうけっして家を離れないと約束し、家族はまたみんなで仲良く暮らすようになりました。
うちの子はこういうぶっとんだ話がだいすきなので大喜びです。パパがサーカスで活躍するページをすごいすごいとじっくり楽しんで見ています。最後にさりげないオチもあったりして、あははと笑えます。
最後にこどもと二人、楽しかったねと言いあって本を閉じようとした時 、こんな解説が目に留まりました。
「(著者が)この本で伝えたかったことは人はいくつになっても夢をもてるということと、人生はその気にさえなればどんなにでも楽しくすることができる、ということだそうです。」。これを読んでちいさな??が頭に浮かびました。いや、言いたいことは良くわかるのだけれど、一人で子どもを任された妻は大変すぎやしないか⁈なぜ家族がいる設定にしたの⁈
作者はイスラエルを代表する作家の方だそうです。英語が苦手なので日本語サイトだけの検索だといまいちどういう作家さんかわかりませんでしたが、ネットで得た数少ない情報の中にこんなものをみつけました。↓
この幅1メートルのぶっとんだ家を作ったのがこの本の作者さんだそうです…。
これを読んでなんだか急に主人公のパパと作者が重なって見えてきました。
もしかしたら主人公のパパは作者の分身で、この本は家族へのメッセージなのかもしれない。そうすれば自由すぎるパパを見る家族の描写がやけにリアルなのにも納得です。
あくまで妄想ですが…。
破天荒なだけてはなく、ちゃんと家族愛もかれている絵本でした。
きょうの絵本
6歳長女 0歳次女 絵本のこと、こどものことの備忘録
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