『王様と九人のきょうだい』 バカウケ



昔話の絵本ってなぜか絵が地味なことが多くて、うちのこどもに絵本を選ばせるとあんまり自分からは手にとりません。
でも読み聞かせた時に目を輝かせて夢中になるのは昔話が多かったりします。
長い長い年月をかけてブラッシュアップされたお話しの完成度ってすごいなあ、と思います。
今日読んだ『王様と九人のきょうだい』は中国の少数民族の昔話です。

〜大昔のこと。あるおばあさんが、これまで子宝に恵まれなかったことを悲しんで泣いていると、謎の老人があらわれます。老人は飲めば子どもが生まれるという薬を9粒くれます。9つの薬をいっぺんに飲んだおばあさんはいっぺんに九人の赤ちゃんを生みます。

生んではみたものの、今度は9人も育てられない!と困って泣いているとまた老人があらわれ、こどもは勝手に成長するから大丈夫と言ます。そして子どもたちそれぞれに名前をつけてくれます。その名というのは「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」というなんともヘンなものでした。
さてさて成人したきょうだいはひょんな事から王様に命を狙われるようになります。しかしきょうだいたちは、それぞれの名前通りの特質を使って王様をやりこめてしまいます。
「切ってくれ」は王様に切りつけられても「ああ、いいきもち、もっとちからをいれて切ってくれ! 」とへっちゃら、「さむがりや」は火の中に放り込まれてもニコニコと笑っている‼︎といった具合です。〜

長女はとにかくバカウケ。読み終わった瞬間にすかさず「もう一回(読んで)‼︎」。
こうなると、どんなに疲れていてももう一回読むまでは許してくれないので仕方なくもう一度読みましたが2回目も大爆笑でした。

さっき絵本ナビ(↑のリンク)を見たところ、1969年発売以来読み継がれているロングセラーなんですね。
全然知りませんでしたが人気があるのも深く納得、な一冊でした。


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